私は通勤農業者として埼玉の農家で働く前の約半年間(2021年6月から11月まで)、群馬県の北軽井沢で高原野菜のアルバイトをしていました。
高原野菜のアルバイトをしようと思った理由は2つあります。
・農業を本格的に仕事にする前に業界内で「かなり大変だ」と言われていた高原野菜のアルバイトを経験してみたかったから。
・コロナ渦で鬱蒼とした都会から離れたかった。
Contents
高原野菜アルバイトオススメな人
・将来新規就農することを考えている
・体を動かすのが好き、体力がある人
・早起きが得意な人
・農場で住み込みの生活してみたい人
正直、どれにも当てはまらない方はただただ辛い環境だと思います。
「農業ちょっとやってみたい」であれば近場の農業体験や農業ボランティアなどをお勧めします。
高原野菜とは
画像 農林水産省資料より
クリックしてkanto_douko0107-14.pdfにアクセス
関東地方では主に長野県や群馬県の標高1000m前後の地域で栽培される野菜のことで、代表的なものはキャベツやレタス、白菜などになります。
高原野菜アルバイト仕事内容
※各農園や栽培品目などによって内容やスケジュールが変わるので参考までに↓
5:30出勤,野菜の収穫と出荷
☆8:30 朝休憩(朝ごはん)
9:30 野菜の収穫と出荷
☆12:30 昼休憩(昼ごはん)
14:30 マルチはぎ、苗の定植、除草作業
17:00頃終了
その日の出荷量や天候によって作業内容は異なりますが、大体午前中は収穫と出荷作業、午後から定植や除草などが多かったです。
私が働いていた農場では高原野菜の代表的品目のレタス、キャベツ、白菜以外にトウモロコシ、大根、ほうれん草、ズッキーニ、トマト、ナス、花豆などと多品目栽培の農家でした。
また、朝の開始時間は農家によってそれぞれ異なります。
私が働いた農場の5:30開始は他の農家に比べて遅い方ですが、早いところだと4時台もしくは地域によって2時3時からやっているところもあるので、応募前に開始時間の確認をした方が良いかもしれません。
シーズンのピークが過ぎた10月ごろになると朝に霜が降りて野菜が凍っているので、その時期の開始時間は9時頃になっていました。
野菜の収穫&出荷作業
前日までの注文数に応じて当日の出荷数が決まってきます。
その数をこなすためにひたすら包丁でレタスやキャベツなどを必要数切る&箱詰め&積み込みを行います。
段ボール何百箱コンテナ何百ケースというレベルの出荷数になるのでかなりスピードと効率が求められる仕事になります。
そしてとくに雨の日は段ボールがなるべく濡れないように作業をするため通常より大変になります。
苗の定植
9月上旬~中旬ごろまでは苗の定植もほぼ毎日ありました。
農場で働くスタッフと手分けして一日何千本の規模で手植えしていくのでこちらもスピード&効率が必要な作業でした。
私が働いていた圃場は前面にマルチシートが貼ってあったため、手植え作業でしたがそうでない農場では機械を使って定植しているところもありました。
除草作業
私が働いていた農場では除草剤を使っていなかったため、除草作業は草かきか刈払い機を使った手除草でした。全圃場合わせると約15haの広さだったのでこの作業は毎日欠かせませんでした。
放っておくと雑草に野菜が負けてしまうので、大変ですが必要な作業ですし体力と忍耐力が付きます。
有機栽培、無農薬栽培を志す者は避けては通れない作業なのでぜひ体験しておくことをお勧めします。
マルチシートはがし
前述したとおり、働いていた農場では全面マルチシートが貼られていたため、収穫後に必ずマルチシートをはがす作業がありました。マルチシートは50~100mの長さがあり、はがした後に手繰り寄せて小さくまとめて捨てるのですが、特に腕に負荷がかかる、なかなか力のいる作業でした。
高原野菜アルバイト大変だったことコト
力仕事や同じ体勢での作業が多い
除草作業や苗の定植は中腰姿勢が続く作業です。腰や太ももの裏に負担がかかるので仕事終わりにストレッチは欠かせません。
手荒れ
土を触ると指先の油分が持って行かれるので手荒れがひどくなりました。また、それだけでなく大根は収穫後に洗う作業があり、数時間水仕事が続きます。
土や水分を通さない作業用グローブの着用やハンドクリームの常備をお勧めします。
寒暖差や天気の影響を受ける
昨日まで30℃くらいのカンカン照りで暑かったのに次の日は雨で20℃を下回り急に寒くなるなんて時も珍しくありません。
高原地域なので真夏でも防寒着は必須です。
6月や10月でも雨の日など部屋では暖房をつけていました。
作業のスピードについていく
出荷の時間や数が決まっているので仕事は時間との闘いになります。
丁寧&スピードを求められる作業が多いことからゆったりとした農業をイメージしていくと大変なことになります。
高原野菜アルバイト良かったこと
・早寝早起きの習慣化
・新鮮野菜を食べることができる
・自然豊かな環境で仕事ができる
・農業や食への興味、関心がさらに広がる
・高原野菜地域でのアルバイト経験を活かすことができる
もし農業生産法人や農家就職を考えているのであれば高原野菜アルバイト経験はかなりプラスになります。
なぜなら時期が4月~11月に定植や収獲&出荷などの農作業が集中するため、週1休みのかなりハードな仕事内容となるからです。
「高原野菜アルバイトしてたならうちでもやっていけると思う」と面接や農業体験で訪問したたいていの農家さんからは言われました。
経験としても短期間で内容の濃い日々を送ることができることから、本気で農業を仕事にしたいと思う人であれば学びの多い環境であると思います。
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