こんにちは、ふるかわゆき(@RanpySnow)です。
今回はタイトルの通り「仕事中に指を切って気絶した話」そこから思ったこと、学んでことを私なりにまとめてみました。
カナダワーホリ半年目で新しい職場になって1週間の出来事でした。
現在の職場はバンフから車で1時間ほどのレイクルイーズにあるスキー場の日本食レストランのキッチンです。
Contents
仕事中に包丁で指を切って気絶した時の状況
お店の開店から30分後くらいの時間帯にまだお客さんも少なかったので巻きずしに使うためのアボカドを切っていました。
アボカドを2つに切って、種を取り出そうとしている時に誤って左手の親指を切ってしまいました。
切った直後は自分自身すごく冷静で、傷口を確認して止血のためにペーパータオルを巻いて抑えていました。
同じキッチンの同僚に指を切ってしまってことを伝えると「血が止まるまで座ってていいよ」と言われて、自分では大丈夫だろうと思ったものの、簡易の椅子に座って傷口を抑えて頭より高く挙げていました。
そのうちにだんだんと挙げている手がしびれてきて、手を挙げていられなくなったかと思ったら気絶していました。
自分ではだんだんと意識が遠のくような感覚はなく、「ここでみんなに迷惑をかけたくない!」という思いと涙があふれて夢を見ているような最中にみんなに声をかけられて意識が戻ったという感覚でした。
同僚の話だと、私のためにコップに水を汲んで戻ったときに私に呼び掛けても意識がなく、けいれんというより体が飛び跳ねているような感じで「ビクン!」と動いていたとのことです。
たった30秒ほどの出来事だったそうです。
意識が戻った瞬間は一瞬自分がどこにいるのか、だれが呼び掛けているのかわかりませんでした。
幸い椅子に座っていたので転倒してケガをするようなことはなかったです。
止血の際に椅子に座らせてくれた同僚にとても感謝しています。
意識が戻ってから座り心地の良い、お客さん用の椅子に移動したのですが、まだ意識がおぼろげで、ちゃんと10mの距離を自分の足で歩いて行ったのか記憶があいまいです。
スキーパトロールのお兄さんに名前を聞かれて「I’m Yuki」と答えることができました。
ただ、呼吸は乱れて、意識はぼーとしており、ケガした方だけでなく両手の感覚がなくなってしばらく動かせない状態が続きました。
レストランのホールスタッフに私より英語が話せる同僚がいたので、通訳してもらいながら状況説明しました。
こういう状況でも英語で自分の状況をちゃんと伝えられたら本物なのかなと思ってしまいました。
その間も涙が止まらなくて深呼吸をするのも精一杯でした。
意識も両手の感覚もはっきりと戻ってきたところで、上司やマネージャーなどに提出用の書類を書きました。
すぐには歩けそうもなかったし、スタッフ寮行きのバスが3時間後だったので、シェフが糖分補給用に作ってくれたデザートを食べ、温かい緑茶を飲みながら、リラックスしていました。
普段自分が働いているレストランをお客さん側からの目線で見たのは初めてでした。
その日は安静にしていることになったので早めに帰らせてもらいました。
今回の件で素直に思ったこと
周りの同僚の優しさ
普段から同僚の優しさを感じていましたが、今回は特に「迷惑かけたくないと」という思いもあった私の気持ちを察してくれたのか、みんな優しく明るく振舞ってくれました。
まだ英語が堪能とも言えないし仕事中に言われていることが理解できないことがたくさんありますが、その時も私が理解したかゆっくり確認してくれるし、私が間違っても怒ったり、嫌な態度を出したりしません。
今回、スキーパトロールのお兄さんに私の状況説明をしてくださった日本人の同僚は、現在カナダに5年程住んでいて、アメリカにも滞在した経験もあるそうですが、カナダの人の優しさはけた違いだと言っていました。
このワーホリで自分が外国人として海外に住んで、生活した時の気持ちがわかったので、日本に観光に来た海外の人や日本で働いている海外から来た人にはより一層親切にしようと思いました。
今回の件で学んだこと
小さな切り傷でも血が止まるまでは、椅子に座って安静にすること
貧血やてんかん持ちでもなく、過去に熱中症で一度意識が遠のいて「死ぬかもしれないと」思ったことはありましたが、完全に気絶した経験は今回が初めてだったのでとても驚きました。
しかも実際にけがした部分は幅1cmくらいで深さもそんなにありませんでした。
私はレストランの厨房経験はカナダに来てからが初めてで、半年目になりますが、周りの同僚はCook経験が長いので、「私がこれくらい大丈夫だろう」と思った切り傷にも止血するまで椅子に座わらせて、優しく応対してくれました。
小さなケガから大きなケガに繋がりかねないので、小さなケガも侮ってはいけないと身をもって実感しました。
今日の出来事をインスタに載せたら看護師経験のある方がコメントくださって、迷走神経反射ではないかとのことでした。
【迷走神経反射】
迷走神経反射とは、長時間の起立やストレスをきっかけとして発症し、一時的な低血圧となって脳への血流が減少することで失神に至る病気です。
「神経調節性失神」と呼称される場合もあります。なお、ここでいう失神とは、脳への血流が減少することで発症する一時的な意識障害のことを指しています。
迷走神経反射が起こると、失神をきっかけに転倒する恐れがあります。その際の外傷には注意が必要です。
https://medicalnote.jp/diseases/迷走神経反射
Medical note HPより
強い痛みや恐怖なども引き金となって発症することがあるそうです。
もしかしたらまだ新しい職場やスタッフ寮でのルームシェア生活に慣れていなくて、そういったストレスも原因だったかもしれません。
1日1日を後悔のないように生きること
これは職場から寮に帰るバスの中で思ったことですが、「人はいつ死んでもおかしくないんだな」と考えていました。
割と身体も心も丈夫な方で過ごしてきましたが、ほんの些細なことや不注意で人は簡単に死んでしまうかもしれません。
少し大げさかもしれませんが、、、
自分が気絶した時に「気絶している」という自覚は全くなかったので、突然事故などで亡くなった人が「自分が亡くなったことに気が付かずにこの世をさまよっている」というのは、あり得なくもないことなのだと思いました。
だから1日1日を後悔の無いように生きることの大切さを改めて教えてもらいました。
今回の経験を通して、身をもって学んだことが多かったので忘れないようにこうして文章にまとめておきます。
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